海外発送におけるINVOICEの役割と作成方法について

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海外にお荷物を発送する際、「インボイスの正しい作り方が分からない」「なぜか通関に時間がかかる」と感じたことはありませんか。

この記事では、海外に荷物を発送する上で重要なポイントとなるインボイスの役割とその作成方法について紹介していきます。

海外輸送に必要な書類とは?

海外に荷物を発送する際に、貨物と一緒に提出が求められる基本的な書類として以下3つが挙げられます。

  1. AIR WAYBILL(AWBもしくはB/L)
    航空輸送ではAWB(航空貨物運送状)、海上輸送ではB/L(積荷証券)と呼ばれるもので運送契約を証明する重要な書類です。
  2. INVOICE(インボイス)
    海外へ荷物を発送する際に、荷送人(輸出者)が荷受人(輸入者)宛てに作成する書類です。
    一般的に「商業インボイス(Commercial Invoice)」を指し、物品の売買契約書としての要素を含む書類です。
  3. PACKING LIST(パッキングリスト)
    輸出入貨物の梱包詳細を明記した書類、すなわち梱包明細書のことです。インボイスが主に「取引内容(金額、売買条件)」を示すのに対し、パッキングリストは主に「物理的な貨物(重量、寸法、梱包状態)」を示す役割を担います。


これらの書類は、税関審査、運送、保険、代金決済のために不可欠な情報が記載された書類となります。

インボイスの役割について

インボイスには、国際取引や通関手続きにおいて主に5つの役割があります。

  1. 輸出品の明細書
  2. 請求書

  3. 納品書

  4. 通関書類

  5. 運送書類

インボイスの役割の中でも、海外輸送においては特に 4. 通関書類 としての役割が重要とされています。正確かつ過不足なく情報が記載されていない場合、輸入国側の税関審査(注1)で手続きが停止し、通関の遅延(注2)となるリスクがあります。


(注1) 税関審査:輸出入される荷物が、各国の法令や規制を遵守しているかを確認し、関税・消費税を徴収するための公的な審査手続きのこと。

(注2) 通関の遅延:書類不備や審査の長期化により、貨物が指定された港や空港から引き取れなくなること。

インボイスの作成方法について

① インボイス作成に必要な14項目について

インボイスに決まったフォーマットはありませんが、以下の項目を網羅しておく必要があります。

① 荷受人の会社名、住所、担当者氏名、担当部課名、および電話番号。

(輸入者と配達先が異なる場合、importer(輸入者)/deliver to (配達先)のようにそれぞれ判るように明記すること)

② 運送状の番号

③ インボイス作成日(世界共通の西暦で記入すること)

④ 建値(FOB、CIFなど)

⑤ 梱包数量の記入

⑥ 発送物の品名(品名は抽象的な記載を避け、用途、材質、成分なども併せて記入すること)
⑦ 数量(PIECES、SHEETS、SETSなど分けて記入すること)

⑧ 税関申告単価(通関申告上、正しい単価が必要なため、通貨が特定できない¥マークや単価「0」での記載は控えること)

⑨ 小計金額(それぞれの税関申告価格を記入すること ⑦×⑧)

⑩ 合計数量・合計金額(税関申告総額を記入すること)

⑪ 無償の場合は、NO COMMERCIAL VALUE/VALUE FOR CUSTOMS PURPOSE ONLYと明記すること

⑫ 発送物の原産国/地域名

⑬ 荷送人の会社名、郵便番号、住所、担当者名、担当部課名、および電話番号を記入。
荷送人(輸出者)に不備がある場合、輸出通関手続きの遅れにつながります。

⑭ 実筆サイン

※国/地域によって要求される項目や記載方法が異なる場合があります。

② インボイスの「建値(インコタームズ)」と関税の対象

インボイスにおいて重要な項目の一つが「建値」すなわち貿易条件となります。

貿易条件は、インコタームズという国際的なルールに基づき、売主(輸出者)と買主(輸入者)の間で輸送中の費用と貨物の危険負担をどこまで分担するかを定めたものとなります。

輸入国税関は、この建値を基に輸入貨物を関税の対象とする際の価格(課税標準)を決定します。

FOBで取引した場合

インボイスのFOB価格に、輸入者が支払った運賃と保険料を加算して関税が計算されます。

CIFで取引した場合

インボイスに記載されたCIF価格(すでに運賃と保険料を含む)を基に計算されます。

③ 品目の具体的な記載(税関審査をスムーズに行うためには)

・インボイスに記載する品名はなるべく具体的に記載する必要があります。
「Parts」「Sample」といった抽象的な記載ではなく「何を(品名)、何のために(用途)、何でできているか(材質)」を明確に記載する必要があります。

NG例: Parts
OK例: Stainless Steel Motor Flange for Conveyor System

・サンプルや修理品など、売買代金が発生しない無償品(No Commercial Value)の貨物にも、税関が関税を計算するための「申告価格(For Customs Value)」として、インボイスに必ず記載する必要があります。

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インボイスは国際輸送において不可欠な書類であり、正確な情報を明記していることが重要です。正確なインボイスの作成と注意深い確認は、貿易におけるスムーズな進行とビジネスの成功につながります。

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