輸入許可通知書とは?見方や保存期間から紛失時の対処法まで解説

輸入許可通知書は、税関から輸入が許可されたことを証明する重要な書類です。輸入後の経理・税務処理や税関の事後調査などで必要になることがあるため、役割や保存期間を正しく理解し、適切に管理しておくことが大切です。
一方で、「輸入許可通知書の見方がわからない」「どのくらい保存すればよいのか」「紛失した場合は再取得できるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。
本記事では、輸入許可通知書の役割や見方、必要になる場面、保存期間、紛失時の対処法までわかりやすく解説します。
輸入許可通知書とは

輸入許可通知書とは、税関が輸入申告の内容を審査し、輸入を許可したことを証明する書類です。
輸入者にとっては、輸入手続きが適切に完了したことを示す重要な書類であり、経理・税務処理や輸入実績の確認、税関の事後調査などで必要になる場合があります。
ここでは、輸入許可通知書の役割と混同されやすい「輸入許可書」との違いについて解説します。
1. 輸入許可通知書の役割
輸入許可通知書とは、税関による審査が完了し、貨物の輸入が正式に許可されたことを証明する書類です。輸入申告が受理され、関税や消費税などの必要な納付手続き が完了すると発行されます。
書類には、輸入者情報や輸入申告番号、許可年月日、品名、数量、課税価格、関税・消費税額などが記載されており、輸入取引の内容を確認するための資料として利用されます。
また、経理・会計処理の際の証憑書類として保管されるほか、税関の事後調査や過去の輸入実績を確認する場面で提出を求められることもあるため、大切に保管しておきましょう。
2. 輸入許可通知書と輸入許可書の違い
「輸入許可書」という言葉を耳にすることがありますが、一般的には「輸入許可通知書」を指して使われることが多く、書類としての違いはありません。
税関が発行する正式な書類名は「輸入許可通知書」であり、実務上は「輸入許可書」と略して呼ばれるケースがあります。そのため、取引先や社内で「輸入許可書を提出してください」と言われた場合でも、通常は輸入許可通知書を指していると考えて差し支えありません。
ただし、企業によって呼び方が異なる場合があるため、不明な場合は提出を求められている書類を事前に確認すると安心でしょう。
輸入許可通知書の見方
輸入許可通知書には、輸入申告の内容や税関の許可に関する情報が記載されています。内容を正しく確認することで、輸入手続きが適切に行われたかを把握できるほか、経理・税務処理や輸入実績の管理にも役立ちます。
ここでは、輸入許可通知書に記載されている主な項目と、実務で確認しておきたいポイントを紹介します。
1. 輸入許可通知書に記載されている主な項目
輸入許可通知書には、主に以下のような項目が記載されています。
- 輸入者情報:輸入者の会社名や住所など
- 輸出者情報:海外の送り主の情報
- 輸入申告番号:輸入申告ごとに付与される管理番号
- 許可年月日:税関が輸入を許可した日付
- 品名・数量:輸入した貨物の品名 や数量
- HSコード:輸入貨物を分類するためのコード
- 課税価格:関税や消費税の計算基準となる価格
- 関税・消費税額:納付した関税や輸入消費税など
- B/L番号・HAWB番号等:貨物を管理するための追跡番号
- 支払い方法:関税・消費税などの納付方法
これらの情報は、輸入内容の確認だけでなく、会計処理や税関への問い合わせ、輸入実績の管理などにも利用されます。
2. 輸入者が確認しておきたいポイント
輸入許可通知書を受け取ったら、輸入者情報や輸出者情報、品名、数量などが申告内容と一致しているか確認しましょう。
また、HSコードや関税・消費税額に誤りがないかを確認することで、税額の算出内容を把握できます。
さらに、輸入申告番号や 追跡番号は、過去の輸入実績を確認したり、通関業者へ問い合わせたりする際に役立ちます。万が一、記載内容に誤りがある場合は、速やかに通関業者または税関へ相談しましょう。
輸入許可通知書は、経理・税務処理や税関の事後調査、銀行から提出を求められるケースなど、さまざまな場面で必要になることがあります。そのため、内容を確認したうえで適切に保管しておくことが大切です。
輸入許可通知書が必要になる場面

輸入許可通知書は、税関から輸入が許可されたことを証明する書類であり、輸入後のさまざまな業務で利用されます。
経理・税務処理だけでなく、税関や金融機関への提出を求められることもあるため、必要なときにすぐ確認できるよう適切に保管しておくことが大切です。
ここでは、輸入許可通知書が必要になる主な場面を紹介します。
1. 輸入取引や経理・税務処理で利用する
輸入許可通知書は、輸入取引が完了したことを証明する書類として利用されます。輸入内容や関税・消費税額を確認できるため、経理・会計処理や税務処理を行う際の証憑書類として活用されることがあります。
また、輸入実績を社内で管理したり、過去の取引内容を確認したりする際にも役立つため、インボイスや運送書類などとあわせて保管しておくと便利です。
2. 税関の事後調査で提出を求められることがある
税関では、輸入申告が適正に行われているかを確認するため、事後調査が実施されることがあります。調査では、税関から指定された期間の輸入許可通知書や関連書類の提出を求められる場合があります。
輸入許可通知書を適切に保管していないと、必要な書類をすぐに提出できず、再取得の手続きが必要になるケースもあることでしょう。こうした事態にならないよう、日頃から輸入関連書類を整理・保管しておくことが大切です。
3. 銀行や輸入実績の確認で必要になることもある
輸入許可通知書は、税関対応だけでなく、銀行で国際送金に関する手続きを行う際や、輸入実績を確認したい場合にも必要になることがあります。
また、「過去の輸入許可通知書を確認したい」「関税額を確認したい」といったケースで利用されることも少なくありません。必要な場面でスムーズに対応できるよう、輸入許可通知書は適切に管理しておきましょう。
輸入許可通知書の保存期間と保管方法
輸入許可通知書は、輸入手続きが完了したことを証明するだけでなく、経理・税務処理や税関の事後調査など、さまざまな場面で必要になる重要な書類です。
そのため、適切な期間保存し、必要なときにすぐ取り出せる状態で管理しておかなければなりません。
ここでは、輸入許可通知書の保存期間や保管方法について解説します。
1. 保存義務と保存期間
輸入許可通知書は、関税法に基づき保存が必要となる書類の一つです。
輸入者には、輸入に関する帳簿や書類を一定期間保存する義務があり、税関から提出を求められた場合は提示できるようにしておく必要があります。
輸入許可通知書だけでなく、インボイスや契約書、運送書類などの関連書類もあわせて保管しておくことで、輸入内容を確認しやすくなり、事後調査などにもスムーズに対応できるでしょう。
2. 紙で保管する際の注意点
紙で保管する場合は、紛失や劣化に注意する必要があります。また、輸入件数が増えると保管スペースを確保しなければならず、必要な書類を探すのに時間がかかることもあるでしょう。
特に税関の事後調査では、指定された期間の輸入許可通知書や関連書類をまとめて提出するよう求められる場合があります。日頃から書類を整理し、必要なときにすぐ取り出せる状態にしておくことが重要です。
3. 電子データで管理するメリット
輸入許可通知書は、紙だけでなく電子データで管理することで、より効率的に運用できます。
電子データで保管すれば、必要な書類を検索しやすく、保管スペースを削減できるほか、紛失リスクの軽減にもつながります。また、事後調査や輸入実績の確認などで過去の書類が必要になった場合でも、短時間で必要なデータを確認できます。
輸入件数が多い企業では、輸入許可通知書をはじめとする輸入関連書類を電子的に一元管理することで、日常業務の効率化だけでなく、税関対応や監査への備えとしても有効です。
輸入許可通知書を紛失した場合の対処法
輸入許可通知書は、経理・税務処理や税関の事後調査などで必要になることがあるため、紛失した場合は早めに対応することが大切です。
ここでは、輸入許可通知書を紛失した場合の対処法や、再取得時の注意点を紹介します。
1. 再取得・再発行はできる?
輸入許可通知書を紛失した場合でも、状況によっては再取得できる場合があります。
再取得の可否や方法は、利用した輸送会社やサービスによって異なります。利用しているサービスによっては、Web上から過去の輸入許可通知書をダウンロードできる場合もあります。
2. 再取得の流れと注意点
輸入許可通知書の再取得を依頼する際は、輸入者本人からの依頼であることが必要です。また、輸入許可通知書に輸入者の法人番号が記載されていない場合などは、i-WiLLからダウンロードできないケースがあります。
再取得方法は状況によって異なるため、不明な点がある場合は、事前に通関業者やサービス提供会社へ確認すると良いでしょう。
3. 通関業者へ相談するケース
輸入手続きを通関業者へ依頼していた場合は、まず通関業者へ相談しましょう。過去の輸入データや関連書類をもとに、必要な情報の確認や再取得をサポートしてもらえる場合があります。
ただし、保管期間や対応内容は通関業者によって異なるため、すべてのケースで対応できるとは限りません。事後調査などで急に書類が必要になることもあるため、日頃から輸入許可通知書を適切に管理しておくことが重要です。
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輸入許可通知書を紙だけで管理していると、必要なときに書類が見つからなかったり、紛失してしまったりするリスクがあります。
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また、同一企業内であれば、それぞれの担当者が必要なタイミングで書類を取得できる点もメリットです。輸入許可通知書の管理を効率化したい方は、ぜひOCSのi-WiLLをご活用ください。
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輸入許可通知書は、経理・税務処理や税関の事後調査など、さまざまな場面で必要となる重要な書類です。必要なときにすぐ確認できるよう、日頃から適切に保管・管理しておくことが大切です。
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