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はじめての農産物輸出 おさえておくべきポイント!

食の安全性への関心が高まる中、丁寧に栽培された日本の美味しい果物や野菜は、海外の高級スーパーマーケットでも販売されたりするようになってきました。ただし、こうした農産物には、様々な規制が設けられているため、海外へ輸出するにあたっては、事前に日本と到着国/地域の輸出入に関わる条件を確認しておくことが大切です。この記事では、初めて農産物の輸出を行う際の手順と、確認しておくべきポイントをご紹介します。


目次[非表示]

  1. 1.農産物の発送における確認ポイント
    1. 1.1.①放射性物質関連
    2. 1.2.②原産地証明・衛生関係など
    3. 1.3.③輸入者側の確認
    4. 1.4.④植物検疫
    5. 1.5.⑤航空輸送の準備・輸出通関
  2. 2.まとめ​​​​​​​​​​​​​​
  3. 3.農産物輸送は『OCS』がおすすめ!


農産物の発送における確認ポイント

日本から農産物を輸出するにあたっての大まかな流れを下記にてご説明します。

①放射性物質関連

2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故により、日本の農産物に、放射性物質に係る規制を実施している国/地域があります。仕向国/地域が規制を実施しているか確認し、放射性物質検査証明書など、必要な書類を用意しておきましょう。

農林水産省Webサイト:東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う諸外国・地域の輸入規制への対応

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💡 ポイント
✔ 証明書の発行には時間がかかるため、余裕を持って申請をしておく。


②原産地証明・衛生関係など

日本の特定地域で生産されていたり、品目や宛先によっては、原産地を証明する「原産地証明書」の発行を求められる場合があります。JETROのサイトや、農林水産省が運営する海外の食品規則チェックサイト OMARSでは、日本から農産物を輸出する際の現地側の規制を、品目、もしくは国/地域別で確認できますので活用しましょう。

​​​​​​​JETRO Webサイト:日本からの輸出に関する制度                      農林水産省Webサイト:海外の食品規則チェックサイト OMARS


また、例えば、タイ宛では青果物を輸出する際、食品衛生の観点から、青果物の選別・梱包は、タイの規制に基づき認定を取得した施設で行う必要があります(植物検疫の観点から選別・梱包施設の登録及び生産園地の登録も必要になることがあります)。その他の国/地域についても、必要な手続き、証明書等について必ず確認しておきましょう。

農林水産省Webサイト:タイ向け青果物の選別及び梱包施設に係る規制への対応について


③輸入者側の確認

輸出者が手配するのは、現地空港到着までが基本です。到着国/地域での輸入検疫・通関・配達は輸入者で手配しますので、滞りなく対応できそうか、事前に規制などを確認しておいてもらう必要があります。


💡 ポイント

✔ 必ず、最新の検疫条件を、現地荷受人等の関係者を通じて、仕向国/地域の農業担当当局または植物検疫当局、あるいは在日大使館に確認してから出荷すること。輸出相手国/地域の要求に合わない農産物を日本から持ち出した場合、罰金などが課せられる場合がある。


④植物検疫

日本から輸出される農産物は、仕向国/地域の要求に基づき、品目に応じて、植物防疫所で検査を受ける必要があります。例えば、野菜(葉菜・根菜)を輸出する際、香港やシンガポール宛では不要ですが、タイ宛は植物検疫証明書が必要です。また、仕向国/地域によっては、日本からの輸出前に現地当局からの輸入許可を取得しておく必要がある場合もあります。詳しくは植物防疫所のホームページで確認できます。

植物防疫所Webサイト:輸出入条件詳細情報


空港で輸出検疫を受ける際は、以下の書類を用意します。


💡 必要書類

・自身で作成したインボイス・パッキングリスト
・フォワーダーが作成したドラフトのAir Waybill
・①②で取得した証明書


検疫検査が実施されて、現物と書類に相違・問題が無ければ、農林水産省より《輸出検疫証明書》が発行され、輸出通関時に使用します。


💡 ポイント

✔ 仕向国/地域の要求は、病害虫の検査、国内における栽培地検査の実施など様々にわたる。検査内容によっては、輸出に先立ち、数か月から数年の栽培中の検査が必要となることもあるため、早めに検査方法や内容の確認をして準備をしておくこと。


⑤航空輸送の準備・輸出通関

下記書類を使って、通関業者やフォワーダーが輸出通関を行い、フライト搭載へ。  


💡 輸出通関時 必要書類
 ・自身で作成したインボイス・パッキングリスト
 ・フォワーダーが作成したAir Waybill
 ・①②④で取得した証明書 (例:放射性物質検査証明書・原産地証明書・衛生証明書(品目や輸出相手国・地域によって求められる))

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まとめ​​​​​​​​​​​​​​

この記事では、農産物の輸出において、事前に確認しておくべき事項についてご紹介しました。農産物は、水産物や食肉に比べて、必要な検査や書類の取得に時間がかかります。そして、輸入者と発送前に、現地での輸入における必要事項や段取りを必ず確認しておき、各国/地域の法令違反にならないようにすることが大切です。また、いきなり大量の発送を行うのではなく、はじめて取引する仕向国/地域宛の場合は、少量のトライアル発送から始めることをお勧めします。



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